鉄骨部材など細長い部材を網目状に配置して曲面形状を構成するラチスシェルを対象に研究を行っています。
ラチスシェルは地震時に鉛直方向の応答が励起するなど複雑な振動性状があります。
また、雪などで座屈挙動により崩壊する事例もあり、そのような崩壊を起こさないようにする座屈設計も重要です。
研究室ではこれらの挙動を数値解析により分析・研究しています。
シェル構造は形で外力に抵抗する構造形式です。
このため、形をどのように決定するかという点では意匠的なデザインだけでなく構造的な合理性も重要になります。
研究室では雪(座屈)や地震に強い形状はどのようにして求めれるか?といった構造最適化の手法も提案しています。
ラチスシェルの構造性能を正確に把握するには、たくさんのシミュレーションが必要です。
一方で、近年の機械学習の急速な発展はたくさんのシミュレーションを行わくともAIによる予測を可能にするかもしれません。
研究室ではラチスシェルの構造特性の分析技術を利用して、機械学習によるラチスシェルの構造特性予測にも挑戦しています。
また、構造物の形態を生成する研究も始めています。